2011年2月27日
本日も大変お疲れ様でした☆
ヒートテックのタイツを穿いて、防寒装備万端の刺道です
さて、海外ニュースを扱うロイターのトピックで昨今騒がれている記事について、今日はお話させて頂きます。
尚、こうした記事については先日(当ホームページ内Blog)で『刺道さんのところ大丈夫ですか?』と親切にコメントがあり、知ることが出来ました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
【以下ロイター記事の文】
ドイツのカルルスルーエにある研究機関「化学獣医学検査局」が行った調査によると、タトゥー(刺青)に使用される原料の3分の1は使用が認められていないものだということが18日、分かったとロイターが報じていました。
しかも、調査対象となったインクの3分の2は、違法ではないものの、人体に有害なものが含まれていたといいます。
中には、タイヤやプリンターに使われるカーボンブラックなどの発がん性物質も含まれているものあったそうです。
とこの様な文献でまとめられておりました。
お客様に関わる以上、大変なことだと捉え早速
刺道心伝流、緊急会議を開きました。
声掛け5分で集合した後、各自に情報収集の号令を出し、当日及び翌日から情報の収集に動きました。
早速、調べた内容をまとめたのでご紹介します。
TATTOOインクを扱う会社、及びタトゥー雑誌社並びにインクの本社より収集した情報です。
■A社の見解
・インクの成分の中にある、金属物質などでアレルギー反応が出たりする事は珍しい事ではない
・各国で法律が異なる為、ドイツで人体に有害な指定を受けている成分でも
ヨーロッパやアメリカでは指定を受けていなかったり
その逆の場合もあるので、どの成分が危険かというのは一概には言えない
・A社では、その中でも、重い症状を引き起こすインクや
軽い症状でも、頻繁にアレルギー反応を起こすインク
発癌性のある物質を含む、人体に重大な影響を与える事が想定されるインクなどは
世界中のサプライヤーやアーティストと常に情報交換を行って、扱わないようにしている
・今、A社で扱っているタトゥーインクの中には
発癌性のある物質や、猛毒物質を含む商品は扱っていません
■B社の見解
・INTENZに関しては、アメリカの研究機関でちゃんとした成分検査を行い
安全性が証明されている
・他のインクメーカーは、検査を受けていない
・ドイツの研究機関が調べたインクのメーカー名などは一切公表されていない
・元々、皮膚にインク(異物)を彫る行為自体、体にとって決して良い事ではないので
異物に対する体の拒絶反応も含めて、安全性についての絶対的な保証は出来ない
・B社では、彫師さんから良くない報告があったインクは扱っていない
スターブライトは扱っているけれど、その中のCrimson Redが過去に2回
入れた所が腫れたり、湿疹が起きたと言う報告があった
施術環境や、入れた人の体質が原因かもしれないけれど、それ以来取り扱いはしていない
・昔からあるメーカーは大丈夫(健康被害の報告が無い)
近年、タトゥーブームに乗っかり新規参入・開発されたメーカーの中には、
利益重視で、報道にもあったトナーなどの発ガン性物質を使用している所もあるかもしれない
(B社では、その手のメーカーは扱っていない)
■C雑誌社の見解
・今回の報道内容はとても不十分
全世界に、インクのブランドやメーカーは100種類近くあり、
今回、ドイツの機関が何社のインクを調べたうちの3分の2に発ガン性物質が見つかったのか
明確な数字や調査内容が公表されない限り、
日本や世界で流通しているインク全体の危険性とは、とても結びつかない
・研究機関の公表内容が不十分にも関わらず、報道内容や言い回し自体がとても一方的で
悪意の感じられるものだと思う
・C社でも、ドイツのライターに今以上の情報があれば教えてもらえるようにお願いしているけど
恐らく、この件に関してこれ以上の調査内容が公表されたりする事は無いと思う
■メーカで調べた結果
(英文翻訳にて)
「何年間も、私たちが分配する色のブランドは
少しも重篤な副作用なしで入れ墨の産業に 使用されています。」
と言う事も書いてあり、腫れや湿疹など軽いアレルギー症状はあっても
それ以上の事は未だに起きていないと言う事が書いてありました
まとめ
これらの情報をまとめると、情報収集及び仕入管理の徹底に努めている(A社B社)で扱うインクブランドでは今回のニュースとは無縁であることが伺えます。
・研究機関でちゃんとした成分検査を行ってインクを作るメーカの思いと努力。
・そうした安全性の見えるブランドインクを使用している信頼のあるアーティストの情熱。
・インクに問題があれば、各国有名人の方はもう騒がれているでしょうしタトゥーの歴史も閉ざされていたはずです。
・しかし歴史は証明しています。こんにちでさえタトゥーは進化を続けています。
ニュースと現場
この“体に有害”なものの情報を収集するうえで、一番思ったのは、
・タトゥーだけを取り上げて“有害インク”と掻きたてれば
・誰でも怖いと思います。
しかし、日用品から食品に至るまで“発がん性”や“有害”を取り上げればきりがないのも確かです。
開き直って言う訳ではありません。
確かに、絶対的に有害な物質が含まれていると調査報告済のものを使用することは出来ません。
材料コストの定義により損得でインクを作る新メーカーや、偏見で掻きたてられる記事に翻弄され“タトゥー”自体が蔑(さげす)まれる ことに対しての危惧と懸念を持ってなりません。
オシャレでタトゥーを入れるとよく人は言いますが、其々に“想い”があって一生消えない絵を、痛みを持って背負っているんだと私は思います。
普段は照れくさくて言えない、なんとなく自分を変えたかった、背中を押してもらいたかった。
様々な想いで勇んだ、一生背負う“タトゥー”をこんなニュースで、更なる偏見に変えてたまるものか!!
(`・ω・´)
と熱く語ってしまいましたが、タトゥーが入っているとかいないとかではなく、一人の“人”として道を誤らなければ身近な人は認めてくれると信じております。
身近な人の“輪”が広がれば、一歩ずつ少しずつ偏見は消えることはないにしろ“薄れて”いけば良いなぁと思います。
それではまた☆
+.(´∀`*).+゚.
PS
ご安心ください。
EXILE TATTOO STUDIOでは上記(A社B社)より
信頼と実績のあるインクのみを仕入れております。